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【梶田さんノーベル賞】埼玉の農家の生まれ 弓道打ち込み、理数系の成績トップクラス

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【梶田さんノーベル賞】
埼玉の農家の生まれ 弓道打ち込み、理数系の成績トップクラス

ガラスケース内の光電子増倍管を示す梶田隆章氏=平成25年10月2日、千葉県柏市の東大宇宙線研究所(草下健夫撮影) ガラスケース内の光電子増倍管を示す梶田隆章氏=平成25年10月2日、千葉県柏市の東大宇宙線研究所(草下健夫撮影)

 梶田隆章さんは埼玉県東松山市の農家に3人きょうだいの長男として生まれた。山や川で遊んだり、家で漫画を読んだりする普通の子供だった。小柄で運動は苦手で、弟や妹の面倒を見ながら農作業の手伝いもした。

 夜空に輝く星々に興味を抱き、宇宙に思いをはせることも。小中学校の成績は理数系を中心にトップクラスで、特に物理が得意。「覚えるよりも自分の頭で考えることの方が向いていた」と振り返る。

 高校では生涯の趣味となる弓道と出会い、練習に明け暮れた。体力に自信はなかったが、何か運動をしたいと考えて入部した。動作に慣れるまで時間がかかったが「うまく引けたときの爽快感はたまらない」と、のめり込んだ。

 埼玉大でも弓道部に入り「2、3年のころから、まあまあ上手になった」。研究生活が始まると弓道場から足が遠のいたが、「いつでも引けるように」と道具は今も大事に持っている。

 自身について「真面目で打ち込むタイプ。楽観的でもある」と話す。大切な言葉は「一生懸命」。酒もたばこもやらず、テレビで見るのはニュースが中心。食べ物は、しそとみょうが、春菊が嫌いだという。

 ニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」に近い富山市に自宅があり、平日は埼玉県越谷市で単身生活。大学の弓道部で知り合った妻、大学生の1男1女。

 誠実で謙虚な人柄で、9月の取材では「ニュートリノ振動の発見自体は重要性が高いと思うが、個人としてノーベル賞に値するのか、自分ではよく分からない」と話していた。

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