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【健康カフェ】(5)運動時の水分 取り過ぎにも注意が必要

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【健康カフェ】
(5)運動時の水分 取り過ぎにも注意が必要

 スポーツの秋、ジョギングやハイキングに出掛ける人も多いのではないでしょうか。体を動かして汗をかくのは気持ちのいいものですが、まだまだ気温や湿度が高い日もあり熱中症に注意が必要です。

 運動中に体の水分が足りなくなると熱中症の危険が高まります。そこで水分補給の仕方が大事になってきます。患者さんから「運動中にどれだけの水分を取ればいいですか」と聞かれるのですが、運動の種類や量、その日の天候などで汗のかき方は違うので、「1回◯リットル」のように言うことはできません。目安を知るために、運動の前と後で体重を量り、増減をチェックすることをお勧めします。

 汗をかいた分、体重は減るのが普通ですが、減った分は元の体重の2%以内にとどめるようにします。体重が50キロの場合は1キロ減までということです。減った分は、食事と飲水で翌日までに体重を戻すように心掛けましょう。もし1キロ以上減っているようなら、運動前や運動中に摂取する水分を増やすようにしてください。発汗量が多いときには塩分を、運動量が多いときには糖質も補給するようにします。こんなときスポーツドリンクは強い味方ですが、塩分や糖分はスナック菓子などで補給しても構いません。

 一方、運動後に体重が増えている場合は、水分の取り過ぎです。50キロの人の場合、運動後に1キロ以上増えていたら要注意。水分の取り過ぎで、血液中の塩分濃度が下がると「低ナトリウム血症」を起こす危険があるためです。低ナトリウム血症になると、頭痛やだるいなどの軽い症状だけでなく、けいれんや意識障害、心臓の異常など重篤な症状となり、ときには死に至ることもあります。

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