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【STOP!メタボリックシンドローム】ミカン果汁で動脈硬化抑制-愛媛大研究

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【STOP!メタボリックシンドローム】
ミカン果汁で動脈硬化抑制-愛媛大研究

ミカン果汁飲用による動脈肥厚抑制

イヨカンでより高い効果

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)による動脈硬化の進行は、心筋梗塞や脳梗塞など突然死を引き起こす疾患につながる。ミカン果汁に、動脈硬化の要因となる血管過剰増殖の抑制作用があることが愛媛大医学部の学部生によるマウスの実験で確認された。中でもイヨカンでその作用が強く、人間に換算すると、1日200ミリリットル相当の飲用で効果があるという。果汁のどの成分が作用しているのか、今後の研究成果が期待される。(山本雅人)

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マウスに飲ませ

 研究を行ったのは、愛媛大医学部6年の大西亜里香さんと浅山理恵さん。2人は愛媛で生まれ育ち、「地元の特産品の健康効果を明らかにしたい」とマウスを使い、ミカンの血管保護作用を調べた。

 40匹のマウスを5グループに分け、温州ミカンの果汁(濃度10%と40%の2グループ)とイヨカン果汁(同2グループ)を2週間飲ませ、日常的に果汁を摂取している状態を再現。果汁は「ポンジュース」で知られる地元企業、えひめ飲料(本社・松山市)が提供した。残りの1グループは比較のため、水だけを飲ませた。

 2週間後、各マウスの足の動脈壁の外周に、異物反応を起こさせる目的でポリエチレン製の管を覆いかぶせ、果汁や水の飲用を続けさせた。

 通常、異物を認識するとメタボの時と同様、炎症を起こし、その障害を修復しようと細胞が過剰に増殖。血管の内側に向かって壁が厚くなることで動脈硬化と同じような状態になる。

 管を着けてから2週間後に測定したところ、果汁を飲み続けたマウスは、水を飲み続けたマウスに比べ血管壁の厚くなった部分の割合が少なく、中でもイヨカンの10%果汁のグループが最も少なかった。

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