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【美の扉】国立新美術館「ニキ・ド・サンファル展」

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【美の扉】
国立新美術館「ニキ・ド・サンファル展」

「泉のナナ」1971年/1992年(林雅之撮影)Yoko増田静江コレクション ?2015 NCAF,All rights reserved.

 80年、当時49歳だった増田さんは、東京の画廊でニキの版画作品を見てひとめぼれ。その4カ月後、都内に自らギャラリー「スペースニキ」を開設。ニキの作品を収集し、個展を開くなどして彼女の芸術の魅力を伝え、念願だったニキ美術館をオープンさせた。当初、美術館のデザインをニキが担当したが、建設用地が国立公園内だったため、さまざまな規制により実現しなかった。その奇抜な造形は模型として残されている。

 本名の静江が外国人には発音しにくいことから、自らを「ヨーコ」と名乗っていた増田さん。ニキと一緒に旅をする仲で、交流は20年以上続いた。2009年、増田さんが死去し、美術館は11年に閉じられた。本展の展示作品には増田さんのコレクションが数多く含まれている。ニキが日本で有名になったのは増田さんの存在が大きい。

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 「ニキ・ド・サンファル展」は12月14日まで。東京都港区六本木7の22の2、国立新美術館。火曜休。一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料。問い合わせはハローダイヤル(電)03・5777・8600。

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【プロフィル】Niki de Saint Phalle

 本名、カトリーヌ・マリー=アニエス・ファル・ド・サンファル。1930年、フランス系アメリカ人の母とフランス貴族の血を引く父との間に、パリ郊外で生まれた。33年、アメリカに移住し米国籍を取得。高校を卒業後はモデルとして活動。結婚、出産後の52年にパリに。以後、フランスを拠点に世界で芸術活動を展開した。72年、自伝的映画「ダディ」を制作。98年、イタリアに自身の作品を集めた彫刻公園「タロット・ガーデン」がオープンした。2002年、死去。

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