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【産経Health】カフェインレスコーヒー 女性やシニアの需要増える

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カフェインレスコーヒー 女性やシニアの需要増える

「ネスカフェ原宿」でもカフェインレスコーヒーを楽しむ人が増えているという

 あす、10月1日は「コーヒーの日」。世界的なコーヒーの年度初めが10月であることから提唱が始まり、国際コーヒー機関(ICO)も10月1日を2015年から「世界コーヒーの日」とすることを定めた。

 このように世界中で愛飲されているコーヒーのなかで、年々注目を集めているのが「カフェインレスコーヒー」だ。日本でのカフェインレスコーヒー市場で圧倒的なシェアを持つネスレ日本の、レギュラーソリュブルコーヒービジネス部・川野武久部長は「これまで妊娠中や授乳期の女性に一定の需要がありましたが、健康志向の高まりとともに、カフェインの摂取を控えたいというニーズが高まっています」と話す。

 コーヒーなどに含まれるカフェインには覚醒作用や利尿作用がある。このため、コーヒーは好きだが、睡眠への影響を考えて夕方以降はコーヒーを控えていた人が、カフェインレスコーヒーの存在を知って飲み始めるケースも増えているという。なかでも女性やシニアにカフェインの摂取を控えたいニーズが高く、「カフェインレス」という存在への認知が広がることで、コーヒーに限らずエナジードリンクなどでもカフェインレスを購入する人が増えているようだ。

 一般にカフェインを90%以上カットしたコーヒーが、「カフェインレス」や「デカフェ」と呼ばれており、ネスレ日本の「ネスカフェゴールドブレンド カフェインレス」も97%カットしている。ネスレでは、コーヒーの生豆を天然水につけてカフェインを取り除いたあと、独自の製法で仕上げているとのことで、川野部長は「通常のネスカフェゴールドブレンドと同等の、香りと味わいを実現しています」と話す。

 実際、どのくらい需要が高まっているのかについて川野部長は「私どもの『ネスカフェゴールドブレンド カフェインレス』の売り上げで見ると、この10年で約1・6倍に増えており、需要の高まりを実感しています」と話す。また、全日本コーヒー協会が財務省の通関統計を元にまとめたデータでは、脱カフェインしたコーヒー豆の輸入量は、2013年の1103トンから14年は2020トンと倍増している。同協会の西野豊秀専務理事は「各メーカーも、カフェインレスコーヒーを新しいジャンルとして伸ばしたいと考えています。実際、欧米では人気が高く、EUではカフェイン摂取量に指標を設けるなどしていて、カフェインレスコーヒーがよく売れています」と話す。

 街のカフェなどでも、カフェインレスコーヒーを提供する店が増えている。今年オープンした、ネスレがプロデュースするコーヒーショップ「ネスカフェ原宿」でも、この9月からカフェインレスコーヒーの提供を開始した。「お客さまからの、カフェインレスはないの? という声もあって開始したサービスになります」(川野部長)

 人気が高まるカフェインレスコーヒー。健康志向の高まりのなかで認知が広がれば、さらに需要が伸びそうである。

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