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【広角レンズ】大人向け「キャラ文芸」台頭 ライトノベルと一線 文庫品揃え厚く

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【広角レンズ】
大人向け「キャラ文芸」台頭 ライトノベルと一線 文庫品揃え厚く

各社の参入が相次ぐ新ジャンルの文庫本

 ■ドラマ化にも向く

 自身もライトノベルとライト文芸作品を書き分けている作家で東海学園大講師の大橋崇行さんは「昨年来の新レーベル刊行の要因としては、メディアワークス文庫の成功が大きかった。文庫判での参入が目立つのは、若い読者が手に取りやすい価格帯という事情もある。ライト文芸はドラマ化に向いており、幅広い層の読者を狙える。今後も十分に伸びしろのある分野だろう」と話している。

                   

 ■文庫も冬の時代 底入れなるか…

 出版物の販売部数は長期低落傾向にあるが、文庫の部数も徐々に減っている。出版科学研究所によると、昨年の文庫推定販売部数は1億8901万部で、前年比7.6%減と、統計のある昭和48年以来最大の落ち込みを記録した。

 出版業界に詳しいジャーナリストの山田順さんは「文庫では近年、書き下ろし作品が増えてきたが、それでもこの1、2年はヒットが出ない状況で、これまで売れてきた作品の反動減も大きい。単価の上昇で文庫の強みだったお手頃感も薄れ、地方の書店の減少で売り場が減っていることも響いている」とみている。

 こうした中、各社のキャラ文芸の売れ行きは総じて好調。今後、市場の底入れにつながるか注目される。

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