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【書評】ラジオパーソナリティー高嶋ひでたけが読む『90分でわかる日本の危機 佐藤優が5人のゲストとナビゲート!』

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【書評】
ラジオパーソナリティー高嶋ひでたけが読む『90分でわかる日本の危機 佐藤優が5人のゲストとナビゲート!』

『90分でわかる日本の危機 佐藤優が5人のゲストとナビゲート!』佐藤優著、ニッポン放送編(扶桑社新書・780円+税)

■ラジオで感じられる目力?

 先日、取材で佐藤優さんの書斎をのぞかせていただいた。『資本論』から小島慶子さんの小説まで硬軟取り混ぜた本で埋まり、まさに「知の巨人」の片鱗(へんりん)を垣間見る思いがした。佐藤さんに食わず嫌いはない。オールラウンダーである。そういえば本書に登場している公明党代表の山口那津男さんや創価学会関連の本もズラリと並んでいた。

 早朝のラジオ番組『あさラジ!』のコメンテーターをお願いして5年になる。局入りから出演終了まで、まったく無駄な時間はない。佐藤さんは放送で取り上げるニュース項目に目を通すと、コンパクトに、独自の視点で、深淵(しんえん)かつ包括的なポイントを指摘する。残念なのは生放送なので時間に限りがあり、打ち合わせで佐藤さんが聞かせてくれるユーモラスなエピソードなどをカットせざるを得ないことだ。その点、手嶋龍一さん、下村博文さん、山口さん、加藤達也さん、そして加藤登紀子さんという5人のゲストと伸び伸びと対話している本書では、佐藤さんらしいユーモアのセンスも存分に楽しめる。

 新聞、雑誌などで見る佐藤さんの写真は、すごみを強調された感じのものが多いが、実際の佐藤さんは思いやり深い方である。ご自身も辛(つら)い体験をしているからか、大きな事件に巻き込まれた人たちを励ます言葉など、知れば知るほど感動を覚える。

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