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【日本の議論】ふるさと納税で被災地支援 埼玉県深谷市に寄付→岩手県田野畑村の特産品が届く

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【日本の議論】
ふるさと納税で被災地支援 埼玉県深谷市に寄付→岩手県田野畑村の特産品が届く

深谷市のふるさと納税の高額寄付者に送られる岩手県田野畑村の特産品の新巻きザケ(同村提供)

 埼玉県深谷市は東日本大震災で被災した友好都市の岩手県田野畑村に対し、新たな復興支援を始めた。ふるさと納税で、同市に50万円と100万円の区分で寄付をした高額寄付者に対し、通常のお礼品とともに、同村の特産品を送り、村の産業振興を側面支援する。全国でも珍しい取り組みで、同村は「田野畑のPRにもなる」と歓迎している。(石井豊)

 ふるさと納税を利用した田野畑村支援は、小島進市長が発案し、企画課に具体化を指示。同課が市の負担で50万円の寄付者に3万円相当、100万円の寄付者に5万円相当の同村特産品を送ることを村側に打診したところ、同村産業開発公社の「懐かし村」制度に同額の特産品を送るコースがあることが判明。村に新たな負担をかけずに済むことから、同制度を利用することになった。

 この結果、50万円の寄付者には埼玉武州和牛セットなど同市の通常のお礼品に加え、同村特産品の新巻きザケなどが年5回、100万円はアワビを加え年6回、旬の味覚などが届けられることになった。

 新たな復興支援は同市がインターネット上のポータルサイト「ふるさとチョイス」を利用した新ふるさと納税制度を発足させた7月1日にスタート。約1カ月が経過した今月5日現在で50万円の寄付は4件、100万円は3件となり、順調に滑り出した。

 同村政策推進課の江藤俊彦専門員は「小さな村なのでメディアなどに取り上げられることが少なく、深谷市の支援に感謝している。ふるさと納税者には1年間、特産品とともに村の便りなども送り、引き続き交流を深めていきたい」と話している。

 同市によると、ふるさと納税を利用した被災地支援は宮崎県綾町が期間限定で、兵庫県尼崎市が選択制で行っているだけで、深谷市の手法は初めて。市企画課の福嶋隆宏主査は「今後も村の負担が少ない形で、産業振興につながるようにしたい」と話している。

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