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【戦後70年・玉音放送(音声付き)公開】反乱軍の手逃れ70年…曲折あった原盤の命運

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【戦後70年・玉音放送(音声付き)公開】
反乱軍の手逃れ70年…曲折あった原盤の命運

缶に収められていた玉音放送の原盤正本5枚と、食糧問題の重要性に関するお言葉1枚(上) =7月24日、皇居・宮内庁庁舎 

 玉音放送は、録音原盤が反乱軍に奪取されそうになる危機を乗り越え、国民のもとに届けられた。放送に使われた原盤正本は戦後70年にわたり、皇居内の施設を転々としながら厳重に保管されており、初公開にあたっては想定外の発見もあった。

終戦を伝えた玉音放送の音声はこちら

 昭和20年8月14日に録音された玉音放送の原盤は、宮内省内廷庁舎(第二期庁舎)内の金庫で保管された。翌15日未明、徹底抗戦を主張する反乱軍が皇居を占拠し、原盤を奪取しようとして失敗。予定通り、正午にラジオで放送された。

 原盤正本は21年7月11日、連合国軍総司令部(GHQ)に貸し出され、8日後に返還。現在、テレビなどで使われている音声は、この際にGHQが複製したものが繰り返し複製されて出回ったとみられる。

 GHQから返還後は、昭和天皇の住まいだった御文庫(おぶんこ)で缶に入れて保管。平成8年10月に皇居内の三の丸尚蔵館、さらに、宮内庁用度課の金庫室に移されて厳重に管理されてきた。

 宮内庁が今回の公開にあたりレコードの入った缶を調べたところ、レコード6枚を確認。ただ、原盤正本は5枚だけで、残る1枚は昭和21年5月24日にラジオ放送された、戦後の復興に向けて食糧難に苦しむ国民に助け合いを呼び掛ける「食糧問題に関するお言葉」の録音盤だった。

 昭和天皇実録には、原盤正本は6枚と記載されているが、宮内庁は「資料に基づいた記述で、実録は訂正しない」としており、現物との整合性は謎のままだ。

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