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【月刊正論】世はこともなし? 第122回 笑韓でいきましょう

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【月刊正論】
世はこともなし? 第122回 笑韓でいきましょう

 おや、お前さんは朝日はやめたはずだし、東京なんてふだん目にしていまいといぶかる方がいるだろう。そう、その二紙は購読していないが、WiLL紙の友人M君が両紙のトンデモ記事をコピーして送ってくれるのである。

 ともかくこの隣人とはもうつきあいたくない。そうかといって、声高に悪韓、反韓、嫌韓、呆韓…を口にするのもばかげている。どうしたら良かんべえと思案していたところへ、漫画家の高信太郎さんから『笑韓でいきましょう』(悟空出版)という新著が送られてきた。

 帯に「ヘイト(スピーチ)も嫌韓も日本人の名折れだけど、ならば笑って楽しんじゃおう!」とある。「ダメだ。コリア!」とある惹句は、あのいかりや長介の決めぜりふ「だめだ、こりゃ」のもじりだろう。そうか、頭ごなしにぶったたくのでなく、笑い飛ばしてしまうって、か。表紙に韓国衣装の女性がヒステリックに目をつり上げている。コーシン漫画だ。

 しかし高さんは大の韓国通で知られている。この人の韓国とのかかわりは、映画の崔洋一監督に新宿ゴールデン街で殴られ「そのショックで韓国語がしゃべられるようになってしまった(笑)」そうだ。『まんがハングル入門』(カッパブックス)など韓国本もたくさん出している。その親韓派が「韓国とはおさらばする」というのだから、よくよくのこと。とにかくこの国はもう笑い飛ばすしかないと、丸ごと黒いギャグとクスグリ、危ないユーモアとウイットがこめられた一冊なのだった。

続きは月刊正論8月号でお読みください

コラムニスト・元産経新聞論説委員 石井英夫 昭和8年(1933)神奈川県生まれ。30年早稲田大学政経学部卒、産経新聞社入社。44年から「産経抄」を担当、平成16年12月まで書き続ける。日本記者クラブ賞、菊池寛賞受賞。主著に『コラムばか一代』『日本人の忘れもの』(産経新聞社)、『産経抄それから三年』(文藝春秋)など。

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