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【日本の議論】育休を取ると上の子が保育園を退園させられるのは理不尽じゃない? 所沢市相手取り大弁護団結成 全国に波及も…

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【日本の議論】
育休を取ると上の子が保育園を退園させられるのは理不尽じゃない? 所沢市相手取り大弁護団結成 全国に波及も…

埼玉県所沢市の「育休退園問題」で提訴し、会見する保護者と弁護士ら=6月25日、東京・霞が関の厚労省(寺河内美奈撮影)

 原告弁護団の実務を行うのは、東京都豊島区のパートナーズ法律事務所。「育休退園」を新たに制度化する自治体があれば、すぐに同様の行動を起こせるようと、6月中旬に訴訟への参加を呼び掛けたところ1週間で、北海道から九州まで計168人が名前を連ね、“大弁護団”が結成された。

 中心的な役割をこなす北永久弁護士(東京弁護士会)は「所沢市の育休退園を新しく制度化すれば、数字の上では待機児童数は激減するが、保育を必要とする子供の数は変わらない。突然の方針変換は大きな混乱を招き、子育て支援や少子化対策にも逆行する。待機児童数を減らすことを目的に、所沢市に追随するような自治体が出てきたら、すぐに訴訟の依頼を受けられるよう全国の弁護士に呼び掛け、準備した」と意気軒高だ。

 7月からは0~2歳児を原則退園としていた石川県内灘町が、保護者らの意見を受けて通園継続へと方針転換。北弁護士は「育休退園についての議論が各地で深まれば提訴の意義は大きい」と話す。

「子育て真っ最中」との温度差

 出産まもない大切な子育ての時間を、訴訟という過酷な時間に費やす保護者がこれ以上、増えないよう祈るばかりだが、所沢市の新制度には、賛否両論が寄せられている。

 子育て真っ最中の働くママたちに聞いたところ、ほぼ全員が所沢市に批判的だ。

 認可保育園への入園を希望していたが選考で落され、無認可保育園(認証保育所)に1歳児を預けて働く東京都内の母親は「退園というと、退学じゃないけど、まるで悪いことをしたみたい。次の子供を産むことがペナルティーのように感じる」。

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