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【科学】藤井敏嗣・噴火予知連会長に聞く 数十年以内に大噴火、活動期へ

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【科学】
藤井敏嗣・噴火予知連会長に聞く 数十年以内に大噴火、活動期へ

藤井敏嗣・火山噴火予知連絡会長

 日本の火山活動について、東日本大震災の影響や今後の見通しを火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣会長(68)に聞いた。(黒田悠希)

 --日本の火山は活動が高まったように感じられるが、現在は活動期なのか

 「活動期かどうかは後世になって振り返らなければ分からない。最近100年間は大規模な噴火が異常に少なかった。それ以前と比べれば最近は平常運転、ばらつきの範囲内といえる。活動が増えたように感じられる一番の原因は、マスメディアも気象庁も火山に対し敏感になり、情報量が増えたということだろう」

 --4年前の大震災の影響はあるのか

 「単純には比較できないが、噴火が4年間で特段増えた感覚はない。多かったとしても誤差の範囲内だと思う。震災後の噴火で規模がやや大きいものは西之島だが、関連の有無は証拠が得られない。巨大地震と噴火の因果関係の特定は困難だ。特に日本列島は周辺で4つのプレート(岩板)が接しており解析が難しい」

 --活動期とされる9世紀の状況と似ているのか

 「9世紀は東北沖で大震災に対応するような巨大地震の貞観(じょうがん)地震(869年)が発生するなど、地震の発生状況は似ているように思える。噴火は富士山の貞観噴火(864年)など大規模噴火が全国で多数起きたが、最近の御嶽山などは規模がずっと小さい。このように比較すると、火山の活動期はむしろこれからやって来ると考えられる」

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