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【美の扉】「月の港」芳醇なる文化の旅 ボルドー展-美と陶酔の都へ-

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【美の扉】
「月の港」芳醇なる文化の旅 ボルドー展-美と陶酔の都へ-

ウジェーヌ・ドラクロワ「ライオン狩り」1854~55年 ボルドー美術館 cMusee des Beaux-Arts-Mairie de Bordeaux.Cliche L.Gauthier

 フランス南西部の港町、ボルドーといえばワイン。古代ローマ帝国の属州時代にワイン生産を始めたこの地は、大西洋に程近いガロンヌ川の岸辺に沿って月の形に発展したことから、またの名を「月の港」という。ワインの取引に始まり古代から交易で発展、その勢いは18世紀のフランス革命前夜にピークを迎え、独特のエレガントな都市文化を育んだ。古典主義、新古典主義の建物が並ぶ旧市街の壮麗な街並みは、世界遺産にも登録されている。

 国立西洋美術館(東京都台東区)で開催中の「ボルドー展」はいわば、「ワインだけじゃないボルドー」を、美術や装飾芸術、歴史資料など約200点で紹介するユニークな企画。主役はあくまで都市なのだが、展覧会の序章を飾るのは太古の昔、旧石器時代の浮き彫り「角を持つヴィーナス(ローセルのヴィーナス)」。実はボルドーを代表都市とするアキテーヌ地方は、牛や馬の彩色壁画で有名なラスコーをはじめ、先史時代の遺跡が集中することで知られる。この豊満な女性像には、豊穣(ほうじょう)や多産の願いが込められているのだろう。2万5000年前の人の営み、造形する喜びが伝わってくる。

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