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【朝型勤務導入】首相肝いりの「日本版サマータイム」 “女性活用”に思わぬ矛盾

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【朝型勤務導入】
首相肝いりの「日本版サマータイム」 “女性活用”に思わぬ矛盾

政府が7、8月に実施する「朝型勤務」。民間に制度導入が広まれば、労働者の働き方やライフスタイルにも大きく影響を及ぼしそうだ

 朝6時開所を決定すれば、保育士をさらに増やして対応するつもりだが「どこの保育所でも保育士不足は深刻。人が集まるかどうか…。集まらなければ、今いる人員で対応することになるが、通勤時間に1時間かかる先生もいる。家を出る時間が朝4、5時となる可能性もあり、保育士全体としても長時間労働につながりかねない」(園長)。

 早朝預かりには、追加料金が発生するため、保護者にとっては、さらなる出費につながる可能性もあるという。

子供に“しわよせ”?

 影響が出るのは大人ばかりではない。子供たちも生活リズムが早くなる。「今でも、朝が早い子は朝食を食べず、眠ったまま親に連れられて登園することもある。さらに時間が早まれば、子供たちの健康に影響を及ぼさないか心配だ。親と離れる時間が増えて朝の家族だんらんが削られれば、心の成長にも影を落とすのではないか」と園長は心配する。

 母親たちも困惑する。4歳の子どもを都内の認可保育所に預けて働く団体職員の女性(40)は「始業時間を早めたことで、その分、仕事を早く切り上げられたらいいが、日本の会社は残業がつきもの。早く帰ることができるとは到底思えない」と制度導入には懐疑的だ。

 「朝は早い、帰りも残業で帰れないとなれば、子供たちに無理を強いることになる。私たち親も、子育て疲労を起こしてしまいそうだ」と女性。制度の運用に当たっては、子供たちにしわ寄せがいくことがないよう「働く女性たちの目線も大事にしてほしい」と控えめに注文をつけた。

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