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カンピロバクター食中毒 運動神経に障害…難病の原因にも 対策は「生は避け十分な加熱」

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カンピロバクター食中毒 運動神経に障害…難病の原因にも 対策は「生は避け十分な加熱」

9秒間湯通しした鶏ささ身。内部の菌は生存していた(東京都健康安全研究センター提供)

 腸管出血性大腸菌のように重篤化で死亡することはほとんどないが、症状が治まってから1~2週間後に、ギラン・バレー症候群を発症することがある。主に筋肉を動かす運動神経が障害され、手や脚に力が入らなくなる難病だ。約7割は回復するが、中には後遺症で歩行に介助が必要となる人もいる。日本では、ギラン・バレー症候群の患者の約3割がカンピロバクター感染が原因とみられている。

 調理器具などを介して感染が広がる交差汚染にも注意が必要だ。例えば、汚染された鶏肉を扱ったまな板や包丁に付いた菌が生で食べる野菜などに付着し、それを食べたことで食中毒になることもある。

 食品安全委員会は予防のため、(1)肉は十分に加熱(75度以上で1分以上)(2)肉と他の食品と調理器具などを分ける▽肉に触った後は十分手を洗う-などを呼びかけている。

                  

■鹿児島、宮崎は生食用に「基準目標」

 厚生労働省は、焼き肉店で5人が死亡した腸管出血性大腸菌O(オー)111による食中毒事件を契機に平成24年7月、牛レバーの生食提供を食品衛生法で禁止。その後、E型肝炎ウイルスの感染リスクが高い豚の肉やレバーを生で提供する店が増え、豚についても近く生食提供を禁止する。

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