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第2回「高校生直木賞」に「宇喜多の捨て嫁」 公募で12校が参加

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第2回「高校生直木賞」に「宇喜多の捨て嫁」 公募で12校が参加

白熱した議論の末に受賞作を選出。笑顔で懇談する高校生たち=東京都千代田区

 直近1年間の直木賞候補作について高校生が議論して自分たちなりのベストワンを決める-。第2回「高校生直木賞」(同賞実行委員会主催、文芸春秋後援)の選考会が5日に東京都内で行われ、戦国武将・宇喜多直家の生涯を描いた木下昌輝さんの『宇喜多の捨て嫁』(文芸春秋)が受賞作に選ばれた。

 今年から出場校を初めて公募し、昨年の3倍となる全国の12校が参加。西加奈子さんの第152回直木賞受賞作『サラバ!』をはじめとする最終候補5作をめぐり3時間半に及ぶ討議を繰り広げた。『宇喜多の捨て嫁』については「歴史への苦手意識がなくなり、日本史のことが知りたくなる」「自分の世界が広がる」(参加した生徒)という点が支持されたようだ。

 このユニークな試みの仕掛け人は実行委代表で明治大准教授の伊藤氏貴(うじたか)さん(46)。自らのゼミの門をたたく文学部生すら「あまり本は読みません」と公言するのに危機感を募らせた。「読書経験が夏目漱石のような教科書で触れる名作と読みやすいライトノベルに二極化されていて、その間がすっぽりと抜け落ちている。このままでは読書文化はどんどん衰退していく」

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