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【解答乱麻】健全な育児のために…もう少しずつ、変える努力を ジャーナリスト・細川珠生 

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【解答乱麻】
健全な育児のために…もう少しずつ、変える努力を ジャーナリスト・細川珠生 

 日本では、男性の育児休暇取得率は、平成25年度でわずか2・03%。前年に比べ0・14ポイント上昇したものの、23年度の2・63%からは減少している。これが日本の実態だ。日本では出産から退院までの平均日数は5日から1週間。第1子であれば、産後一番大変な時にはまだ病院にいるため、ほとんど父親の手を必要としない。肝心なのは、退院後、母親が慣れない手つきでわが子の世話をしなくてはならない時に、“救いの手”があるかどうかということだ。

 また第2子以降の出産であれば、すでに生まれている子供の面倒など入院時から手助けは必要であるのだが、日本の場合、里帰り出産に象徴されるように、夫より親を頼ることが普通と考えられているため、父親が率先して育児休暇を取得し、手伝うということはほとんどない。

 それが、育休取得率の低さにも表れているのだ。男女平等意識や女性の社会進出が進みつつあっても、働き盛りの父親(男性)の仕事を休ませて育児を手伝わせるなどという考え方は、当人同士はどう思うか別として、親を含めた家族がそれを良しとしない風潮がまだまだ根強い。しかし晩婚化、晩産化が進み頼みの綱のはずの親も高齢化し、なかなか気楽に頼れないとなると、母親は孤軍奮闘、孤立無援状態になる。それがますます少子化を進め、最悪なケースとして虐待なども生じかねないことへとつながっていく。

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