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【月に挑む】JAXAはどのような構想を描いているのか…スリム計画を関係者に聞く

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【月に挑む】
JAXAはどのような構想を描いているのか…スリム計画を関係者に聞く

 3年後の打ち上げ計画が明らかになった日本初の月面着陸機「SLIM」(スリム)。実現を目指す宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、どのような構想を描いているのか。計画の目的や評価を関係者に聞いた。(草下健夫、長内洋介)

 JAXA宇宙科学研究所副所長・稲谷芳文氏

 ■着陸技術、日本に不可欠

 --なぜ今、スリムで月面着陸を目指すのか

 「月など一定の重力がある天体への着陸技術は宇宙科学にとって不可欠で、日本はまだ獲得していない。月周回機『かぐや』の後継機で着陸を目指してきたが、構想は成案に至っていない。小さな機体でも早く実証したいとの考えから、複数の提案の中からスリムを選んだ。実現すれば、かぐや後継機などに道を開き、宇宙分野における日本の国際的な発言力の向上にもつながる」

 --日本は小惑星探査機「はやぶさ」で高い技術力を既に示した

 「小惑星の物質を持ち帰る点では日本が一番だが、それだけではいけない。月は米国や中国、火星は米国や欧州が精力的に探査している。日本が宇宙の全分野で一番になるのは困難だが、地球から最も近い天体である月に降りる能力を持てば、火星着陸を含むその先の可能性が大きく広がる。米国のアポロ宇宙船などが何十年も前にやったことだとの批判もあるが、外国に頼らず日本が独自に技術を持つべきだ」

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