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【日本の議論】「ジェルボール」相次ぐ乳幼児の誤飲 手軽さの裏側で死亡例も「とにかく手の届かぬところに」

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【日本の議論】
「ジェルボール」相次ぐ乳幼児の誤飲 手軽さの裏側で死亡例も「とにかく手の届かぬところに」

子供が誤飲する事故が相次いでいる「ジェルボール」。透明フィルムに包まれており、ゼリーのようにも見える(小野淳一撮影)

 成人の男女各5人が、ぬれた手で20~30秒間、パック型液体洗剤を持った後、握ってもらう実験では、全員が「簡単に割れた」「とても簡単に割れた」と回答したほか、フィルムが破れ、中身がはね出ることもあった。

 また、「くっついた洗剤を剥がそうとしたところ、フィルムが破れ、中身が目に入った」という事故情報が寄せられたため、この検証実験も実施した。

 ぬれた手で触れるなどして、パック型液体洗剤の1個がぬれた状態で洗剤のケースに戻されたと想定。一晩置いたところ、ぬれた洗剤が乾燥して、接触していた別の洗剤にくっついてしまうものがあった。剥がそうとしたところ、フィルムが破れ、中身が飛び出ることがあったという。

事故が起きた場合は受診を

 消費者庁と国民生活センターは、洗濯用パック型液体洗剤のフィルムは水に溶けやすく、なめたり口に入れたりすると、唾液によりフィルムが溶け、誤って洗剤を飲んでしまう恐れがあると指摘した。誤飲時は口をすすぎ、水または牛乳を少量飲ませて受診▽目に入った場合は目をこすらず、すぐ水で10分以上洗い流して受診▽皮膚についた場合はすぐ大量の流水で洗い、付着した衣類は脱ぐ-ことを呼び掛けている。

 烏山眼科医院(東京都世田谷区)の福下公子医師は、洗眼の際は「洗剤で目の角膜が弱くなっている恐れがあるので、勢い(水圧)の強い水では洗わないで」とアドバイス。洗眼後は、必ず眼科医を受診し、目に入った商品の成分が分かるように、成分表示が記載されたパッケージなどを持参することを勧めている。

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