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東海村のJ-PARC 2年ぶり運転再開

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東海村のJ-PARC 2年ぶり運転再開

 平成25年5月に放射性物質が漏洩し、作業員ら34人が被曝した東海村の加速器実験施設「J-PARC」(斉藤直人センター長)で24日、事故のあったハドロン実験施設の利用運転が約2年ぶりに再開された。

 放射性物質の漏洩を防ぐフィルター付き排気設備などの工事が完了し、安全マニュアルの改定などを含めた事故の再発防止策を県が了承。20日付で国の施設検査に合格し、運転再開に向けた調整を進めていた。

 この日は午前11時ごろに運転再開のアナウンスが流れ、研究機関や大学などの3つの実験が始まった。施設に隣接する管理棟では、職員らがモニターで放射線量などを監視し、異常がないことを確認した。

 運転再開に立ち会った斉藤センター長は「安全確保を最優先しながら、最先端の研究成果で科学技術の発展に貢献したい」と決意を新たにした。

 事故では、金の標的に陽子ビームを当てて素粒子を発生させる実験中に装置が誤作動し、通常の250倍の量のビームが照射され、金の一部が放射化して漏洩。事故後も排気ファンを回し続けて放射性物質を漏洩させたことや、関係機関への通報の遅れなど、組織の安全管理意識の希薄さも問題となった。

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