産経ニュース

「大自然のなかで眠りたい」 増える海洋散骨、薄れる抵抗感

ライフ ライフ

記事詳細

更新


「大自然のなかで眠りたい」 増える海洋散骨、薄れる抵抗感

ニュージーランドで散骨をした佐野久子さん、遺影を持つのは娘の美樹さん

 「散骨」を選択する人が増えている。とりわけ遺骨を海にまく「海洋散骨」は人気が高く、この2、3年の間に散骨のサポートを手がける業者や団体も急増している。背景には、弔いのスタイルが多様化していることや、散骨への抵抗感が薄れるといった価値観の変化があるようだ。

                   

 「大、大、大満足です」。千葉県柏市の佐野久子さん(84)は昨秋、夫の辰雄さんの遺骨をニュージーランドで海洋散骨した。「『墓はいらない』『大自然のなかで眠りたいので散骨してほしい』というのが主人の希望でした。喜んでいると思います」と久子さん。

 葬儀や火葬、財産管理などの死後事務をサポートするNPO法人、りすシステム(東京都千代田区)がサポートした。値段は20万円(渡航費は別)。

 ニュージーランドは火葬した人の4割程度が散骨されるなど、社会に散骨が広く受け入れられている。りすシステムでは15年前から同国での散骨を企画している。すでに8人が実施し、100人近くが生前予約している。

 船上には賛美歌が流れ、りすシステムのスタッフや日本からのツアー客らが見守ってくれた。遺族が同行しない人の遺骨もまかれた。船上で知り合ったばかりなのに、厳かな雰囲気に涙ぐむ人もいたという。

このニュースの写真

  • 「大自然のなかで眠りたい」 増える海洋散骨、薄れる抵抗感
  • 「大自然のなかで眠りたい」 増える海洋散骨、薄れる抵抗感

「ライフ」のランキング