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体長2メートルの「巨大ロブスター」4億8000万年前に生息 巨大生物の進化解明の鍵

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体長2メートルの「巨大ロブスター」4億8000万年前に生息 巨大生物の進化解明の鍵

人間大の巨大ロブスター「エーギロカシス・ベンムーラ」の想像図(マリアンヌ・コリンズ氏提供、AP)

クジラと同じ食事法

 ロイター通信などによると、この生物自体はカニ、サソリ、ムカデ、昆虫といった節足動物の仲間に属する。

 古代のウミサソリや歴史上最大のヤスデの仲間に分類されており、研究チームの一員である米エール大学の古生物学者、ピーター・バン・ロイ氏は「今回の発見は節足動物の起源や、進化の最初期の段階について重要な情報をもたらしてくれるだろう」と今後の研究に期待を込める。

 その一方で、口から前に突き出した2本の付属器官についた無数の毛をブラシのように使って海中のプランクトンを濾し取り、丸飲みする食事方法は、ヒゲクジラやジンベエザメなど現代の大型生物に通じる部分を持ち合わせている。

 エーギロカシスは海中のプランクトンの急激な増加を背景として、約4億8000万年前に捕食動物だったアノマロカリスから枝分かれした。ヒゲクジラの起源は約3390万年前であり、ロブスターなどの節足動物の起源というだけではなく、クジラ類などの巨大生物へとつながっていく進化の重要な“結節点”の役割を果たしていた可能性も否定できない。

 「海で出くわしたらその巨体といかめしい風貌に驚くとは思うけど、見かけとは正反対に平和的な奴さ」。ロイター通信の取材にバン・ロイ氏はこう強調している。

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