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【美の扉】吉岡徳仁「ガラスの茶室-光庵」

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【美の扉】
吉岡徳仁「ガラスの茶室-光庵」

薄暮の中、厳かな表情を見せるガラスの茶室「光庵」

京都・将軍塚伝説の地で時を感じる

 京都・東山の山上に、市街を一望できる「将軍塚」はある。多くの京都市民にとってここは、単に夜景のきれいなドライブスポット-という認識だったように思う。けれどもこの場所には数々の伝説が残り、東の方角をつかさどる青龍の神が、京の栄枯盛衰を見守り続けてきた。その由来はこんなエピソードで始まる。

 長岡京をひらくも災厄続きだった頃、ある日、桓武天皇を、重臣の和気清麻呂らが狩りに事寄せてこの山上に誘った。そして天皇は京都盆地を見下ろしながら、遷都を決意した-。つまりここは“平安京始まりの地”。そして天皇は都の鎮護のため、高さ2・5メートルほどの土の将軍像に鎧兜(よろいかぶと)を着せ、太刀と弓矢を持たせて塚に埋めよと命じたという。

 その将軍塚が今ふたたび、京の新たな名所として脚光を浴びている。昨年10月、東山のふもとにある門跡寺院、青蓮院(しょうれんいん)(京都市東山区)が、国宝の仏画「不動明王二童子像」(青不動)を安置する護摩堂「青龍殿」を、飛び地境内の将軍塚に建立したからだ。しかも、あの“清水の舞台”の4・6倍、1千平方メートル超の大舞台が設(しつら)えられ、眼下に広がる京の街と鴨川の流れはまさに、絶景。

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