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【教科書検定】伝統文化、神話も増加 和食「クールジャパン」と紹介

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【教科書検定】
伝統文化、神話も増加 和食「クールジャパン」と紹介

 新しい中学校教科書には、伝統文化や神話に関する内容も数多く盛り込まれた。平成25年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「和食」については、国語や社会、技術・家庭など5教科14点に掲載された。東日本大震災で被災した東北地方の伝統芸能の復興状況を取り上げる教科書も多かった。

 開隆堂出版の家庭科では正月のおせち料理を皮切りに年間の行事食を紹介し、京都の和食料理人が「『和食』というものを中心に家族や地域のつながりが成り立っている」と解説した。教育出版の公民は、世界に広がる「クールジャパン」の一つとして和食を取り上げ、「外国の人たちには『かっこいい』ものとして受け入れられ、流行しています」と説明を加えた。

 社会科では、震災後の伝統芸能をめぐる記述も目立った。東京書籍の公民は「復興への願いを地域芸能にたくす」とのテーマで、宮城県石巻市の中学生らが津波で流された和太鼓の代わりに廃タイヤで太鼓を作り、地域に伝わる「伊達の黒船太鼓」を演奏した「雄勝復興輪太鼓」を取り上げた。

 日本文教出版は地理で、東京電力福島第1原発事故に見舞われた福島県で震災翌年から、国の重要無形民俗文化財で1000年以上続く騎馬による伝統行事「相馬野馬追(そうまのまおい)」が本格的に再開したことなどを記述した。

 神話を通じた学習は中学社会科の学習指導要領に明記されているため、歴史教科書の8点全てに記述され、「古事記」や「日本書紀」などについて解説が加えられた。このほか、三省堂と東京書籍の国語が古事記を取り上げ、「因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)」の伝承や倭建命(やまとたけるのみこと)の「望郷の歌」を掲載した。

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