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【科学】「無線送電」の実験に成功 宇宙太陽光発電の実現は遠い先だが…

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【科学】
「無線送電」の実験に成功 宇宙太陽光発電の実現は遠い先だが…

電気を無線で届ける

 国が推進している洋上風力発電も、陸地まで無線で送電すれば海底ケーブルが不要になり、維持補修コストを削減できそうだ。

 足が不自由な高齢者向けに普及が進んでいる電動車両でも、充電作業を無線送電に切り替えれば、高齢者に負担になりがちなケーブル接続などの労力を省ける。

 トンネル内壁の効率的な検査にも役立つ。ひずみを検知するセンサーを内壁に設置し、送電機を積んだ車両が通行すると、その電力でセンサーのデータが車に送信されるようにしておけば、人手をかけずに通り抜けるだけでトンネルの安全を確認できる。

 ただ、技術的に可能になっても課題は残る。最大のネックは、現在の電波法は通信が対象で、無線送電の規定がないことだ。

 三菱重工やJAXAの実験を技術指導した京都大の篠原真毅(なおき)教授(マイクロ波応用工学)は「実用化には法整備が急務。宇宙でも地上でも、全ての電源は電線から解放されるべきだ」と話している。

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