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【科学】「無線送電」の実験に成功 宇宙太陽光発電の実現は遠い先だが…

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「無線送電」の実験に成功 宇宙太陽光発電の実現は遠い先だが…

電気を無線で届ける

 3月には宇宙航空研究開発機構(JAXA)も、別の方式で1・8キロワットの電力を55メートル離れた場所に電波で送る実験に成功。三菱重工宇宙利用推進室の落合俊昌課長は「これらの成功で、地上での無線送電が実用化に近づいた」と胸を張る。

 ◆法整備が急務

 高圧線鉄塔の上部には、夜に赤く光る航空障害灯が設置されている。障害灯は高圧線の電力を使えないため、低圧線を別に設置して電力を供給している。

 必要な電力は10キロワット程度で、低圧線の長さも500メートルから1キロ程度のことが多い。これは神戸港で成功した実験とほぼ同じレベルで、同社は「早ければ5年程度で無線送電に代替できるのでは」とみる。この程度の電力なら、送電区間に人が立ち入っても健康に影響はないという。

 送電能力が向上すれば、さらに応用は広がる。地震や大雪などで送電線が切れ、孤立集落が発生した際に、ヘリコプターで送受電機器を運べば、いちはやく電力供給を復旧できる。

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