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【聞きたい。】磯崎憲一郎さん「反復する歴史 受けとめる」 『電車道』

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【聞きたい。】
磯崎憲一郎さん「反復する歴史 受けとめる」 『電車道』

磯崎憲一郎さん

 「目の前の出来事は歴史上で最もシリアスに見えてしまうもの。ただ、どんなに過酷な状況も過去に何度も繰り返されていて、それによって世界が終わったわけじゃない、と知るだけでも少し楽になれる。すべてをひっくるめたこの世界を肯定したい気持ちがある」

 事前に設計図をつくらず、一文の推進力を頼りに書く。小説の自立的な運動を呼び込む独特の創作手法は、自身最長となった本作でも変わらない。

 「100年の歴史というかっちりしたフレームの中でもこれだけ自由に書ける。小説ってやっぱり懐が深い」(新潮社・1600円+税)

 海老沢類

                   

【プロフィル】磯崎憲一郎

 いそざき・けんいちろう 昭和40年、千葉県生まれ。平成19年にデビューし、21年に「終の住処」で芥川賞。その後『赤の他人の瓜二つ』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『往古来今』で泉鏡花文学賞を受賞した。

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