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三島由紀夫の東京五輪取材ノート見つかる

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三島由紀夫の東京五輪取材ノート見つかる

取材ノートには、昭和39年10月10日の開会式の様子がイラストを交えて記録されている(学術雑誌「三島由紀夫研究(15)」から)

 作家の三島由紀夫(1925~70年)が昭和39年の東京五輪を取材したノートを、山梨県山中湖村の三島由紀夫文学館が保管していることが23日、分かった。競技の細部や選手らの表情が克明に記録されており、三島が五輪をよく観察していたことが伝わってくる。

 三島は新聞3紙の依頼を受けて五輪を取材し、観戦記を寄稿していた。ノートの存在は知られておらず、新潮社の「決定版三島由紀夫全集」にも未収録だった。B5判の市販ノートの表紙には「Olympic」と記載されており、開会式や各種競技、閉会式などの様子を丹念にメモしている。

 開会式で聖火リレーの最終ランナー、坂井義則さんが聖火台へ向かうさまは「手を高く掲げて(三時十分)聖火台の横に立つ。笑つたやうだ」と記録。女子バレー決勝でソ連を下した日本選手団については「タオルで床をふく、女の子らしい仕草(しぐさ)」に目をとめるなど、細かな観察が光る。

 村が約20年前に遺族から購入した資料を整理する過程で見つかり、昨春から近畿大の佐藤秀明教授らが内容の精査を行っていた。同館の松本徹館長は「普段読みやすい字を書く三島にしては珍しく筆跡が乱れ、競技観戦に集中していた様子が伝わる」と話している。

 ノートは24日から同館で公開される。

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