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【美の扉】「没後50年小杉放菴-〈東洋〉への愛-」展 洋画と日本画 共鳴する魅力

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【美の扉】
「没後50年小杉放菴-〈東洋〉への愛-」展 洋画と日本画 共鳴する魅力

「水郷」明治44年 東京国立近代美術館

 放菴は50歳を目前にして、新潟県・妙高高原の赤倉に別荘を建て、しばしば訪れていた。第二次大戦中に、東京の空襲を逃れて移住。豊かな自然に囲まれ、60代半ばにして池大雅が描いた仙人のような生活にたどりついた。(渋沢和彦)

別荘と鳥

 新潟県・妙高高原に放菴の別荘「安明荘」があった。庭先には大きな石があり、朝晩腰をかけては妙高の雄大な眺めを楽しんだ。

 豊かな自然の中で、さまざまな鳥を飼い、しばしば絵のモチーフにした。大作「銀鶏春光」は、中央に鳥を配し、右下の石の上にボケの紅白の花、左上にはモクレンの大きなつぼみが膨らむ。長く優雅に伸びた尾羽を誇らしそうに立つ姿は、りりしく気高い。大きな余白はその姿を際立たせる。ギンケイはキジ科の鳥で派手な色彩はオスだ。

 ほかにも、ザクロとホロホロチョウを縦長の画面に配した「珠鶏」や紅葉した木で休むヤマドリを描写した「山中秋意」、大きな目がかわいらしいフクロウを描いた「山夜友あり」などがある。それぞれに個性があり、放菴のやさしいまなざしが感じられる。

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