産経ニュース

【自作再訪】那須正幹さん「ズッコケ三人組」 子供と勝負、だから愛された

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【自作再訪】
那須正幹さん「ズッコケ三人組」 子供と勝負、だから愛された

3人が元気に駆け回れたのは、日本が民主国家で平和な国だったから

 累計2500万部超という、国内児童文学最大のベストセラー「ズッコケ三人組」シリーズ(ポプラ社)は、活発なハチベエ、研究肌のハカセ、スローモーなモーちゃんの小学6年の男児3人が繰り広げる冒険物語だ。子供たちから熱狂的な支持を得たシリーズの作者、那須正幹さん(72)の原点には、幼い頃に体験した戦争の記憶があった。(聞き手 戸谷真美)

 考えたら、33歳で書き始めたからもう40年、人生の半分以上は3人と付きおうてるわけです。きっかけは学研の学習雑誌「6年の学習」からの「『三銃士』の子供版のようなものを書いてほしい」という依頼です。そこで「ずっこけ三銃士」のタイトルで昭和51年4月号から1年間の連載をやった。好評だったが、本にしてくれるところはなかなかなかった。

 その年の暮れにポプラ社の編集者をしていた坂井宏先(ひろゆき)さん(同社元社長)がたまたま来て、「ぜひうちで本にしたい」と言ってくれた。でも刊行されたのは53年。「こんな本を親が買うわけがない」とか社内で反対があったらしい。「子供にはエンターテインメントではなく文学性の高いものを与える」という考え方が主流だったんだね。

「ライフ」のランキング