産経ニュース

【聞きたい。】三浦瑠麗さん よりよい選択へ無関心を克服 『日本に絶望している人のための政治入門』

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【聞きたい。】
三浦瑠麗さん よりよい選択へ無関心を克服 『日本に絶望している人のための政治入門』

三浦瑠麗さん

 軍人は好戦的だが、戦争に狩り出される側である市民は平和を望む。だから民主化が進みシビリアンコントロール(文民統制)が徹底すれば、世界はより平和になる-。

 だが、その“常識”は、果たして妥当か。

 「大学院時代に見たイラク戦争の過程で、プロの軍人が反対する戦争をシビリアンがやりたがるという現象にぶつかりまして」

 著者は3年前のデビュー作『シビリアンの戦争-デモクラシーが攻撃的になるとき』(岩波書店)で、こうした逆説を理論的に描き出し、注目された国際政治学者だ。本書では、政治学の知見を生かし日本の諸問題を縦横に論じていく。

 「アカデミズムという『本店』では、グローバル基準で新しく、理論的に価値があることしかやりません。ただ一般向けの時事評論という『夜店』も政治学者の仕事として重要です」

 話題は多彩だが、バランス感覚が秀逸だ。流行する「日本の右傾化」論はほとんど杞憂(きゆう)だと退けつつ、いま政権を担う「保守」に対しても、戦後ずっと日陰者扱いされてきたという弱者認識にとらわれるあまり、国内の“敵”への自己主張が過ぎるのではと苦言を呈する。

 「弱さの表明である限り、保守の良さは生きません。自分たちの支持基盤だけに寄り掛からない、本当に心の広いことを言ってほしいですね」

このニュースの写真

  • 三浦瑠麗さん よりよい選択へ無関心を克服 『日本に絶望している人のための政治入門』

「ライフ」のランキング