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【ゆうゆうLife】特養が民家で介護予防 「卒業」目指しトレーニング

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特養が民家で介護予防 「卒業」目指しトレーニング

週に2時間の活動が、生活のメリハリになっている=東京都稲城市の「押立の家」

 介護保険の「総合事業」が平成27~29年度に始まる。市町村は基準を緩和した通所サービスや、ボランティアの力も借りた多様な場を作る。コミュニティーを活性化し、将来の介護予防の費用を抑制するのが狙い。だが、自治体の温度差は大きい。いち早くスタートする自治体を追った。(佐藤好美)

 金曜の朝、高齢者らがつえや手押し車、三輪自転車などを使って、東京都稲城市の民家「押立の家」にやってきた。

 この日の参加者は77歳から91歳の男女6人。近隣の住民ばかりだが、10~20分の道のりが適度な運動にもなる。クールダウンして血圧測定。その後、筋力維持の体操と誤嚥(ごえん)性肺炎を防ぐ口腔(こうくう)トレーニング。お茶を飲み、おしゃべりをして約2時間を過ごす。

 「ここは、無理のない体操がいいんですよ」「1週間どうしていたの、とおしゃべりしたり、笑ったりね」

 これは介護保険の予防事業で、特別養護老人ホーム「いなぎ正吉苑」が稲城市の委託で行う。参加者は介護保険の要介護・要支援の認定を受けていないが、歩行や立ち上がりが困難だったり、外出がおっくうだったりする人。利用の目安は半年だ。

 77歳の女性は「ここは『卒業』もあるんです。私は1人で歩くのが不安だけれど、もう少しトレーニングをして、また、電車に乗ってショッピングに行くのが目標」と言う。

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