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【産経女子特区】家事ハラスメント(中)「女性が無償でするもの」の考え根強く 打破には本気で労働時間規制を

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【産経女子特区】
家事ハラスメント(中)「女性が無償でするもの」の考え根強く 打破には本気で労働時間規制を

主婦の無賃労働の貨幣評価額

 「家事ハラ=ハラスメント」。夫の家事に妻が注文をつけることを「家事ハラ(ハラスメント=嫌がらせ)」と呼ぶ住宅メーカーの広告が話題となったが、もともとは家事が単純労働として軽視されている実態を示す言葉として、竹信三恵子・和光大教授が提唱していた。生活していれば、必ずついてまわる「家事」をめぐり、男性、女性、環境、年代ですれ違いが生じ、生きにくさにつながっている。産経新聞の女性記者で作る「女子特区」は、前回に引き続き、2つの意味の「家事ハラ」に迫る。今回は、“本家”である竹信教授の意見を紹介する。

「女性が無償でするもの」の考え、いまだ根強く 

竹信三恵子・和光大教授

 家事労働は女性が無償でするものという考え方が根強い。ないもののようにみなされ、長時間労働が前提とされている社会の仕組みの中で、女性は仕事と家事の二重労働に苦しんでいる。私はこの状況を「家事労働ハラスメント」と名付けた。住宅メーカーの「家事ハラ」のネット広告は、家事を担っている女性に対するバッシングを誘発すると直感し会社に抗議したが、男性向けの週刊誌などが喜々として取り上げ、女性たたきに使われてしまった。

 男女雇用機会均等法で女性は働きに出やすくなったが、社会の仕組みは家事や育児を担わない男性の働き方を前提としたままだ。そのため、正社員として働くことを断念し、低賃金のパート労働などに切り替えて両立させようとする女性は多い。しかし、正社員と非正規の待遇の差は大きく、女性の貧困問題につながっている。このままでは、国が滅ぶ。

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