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【手帖】「書き続けることでしか不安克服できない」

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【手帖】
「書き続けることでしか不安克服できない」

彩藤アザミさん

 第1回新潮ミステリー大賞(新潮社主催、東映後援)の贈賞式が1月に東京都内であり、「サナキの森」で受賞した彩藤(さいどう)アザミさん(25)=応募時の手羽崎ささみから改名=が喜びと抱負を語った。

 受賞作は、岩手の遠野で80年前に起きた不可解な密室殺人の謎に、仕事を辞めたオタク系女子と聡明(そうめい)な女子中学生が挑む物語。旧字旧かなでつづる怪奇的な「作中作」も目を引く異色のホラーミステリーで、新潮社から1月に単行本が出た。

 「自分が受賞するとは思っていなかったので本が出た後でとても信じられない思いになった」。そう率直に喜びを語った彩藤さんは盛岡市生まれ。江戸川乱歩らの小説を愛読し、岩手大教育学部では美術を学んだ。服飾デザイン関係の学校に通うため、昨年上京し執筆にも打ち込んでいる。

 「これからいいものを書かなきゃ、と焦る気持ちの方が大きい。今持っている不安は書き続けることでしか克服できない。面白い物を書き続けていきたい」などと語った。

 新潮ミステリー大賞はストーリー性豊かなミステリー小説を対象にした公募の文学賞。今回は248編の応募があった。

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