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【ワインのこころ】チョコレートと相性抜群のバニュルス 青木冨美子

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【ワインのこころ】
チョコレートと相性抜群のバニュルス 青木冨美子

オレンジピールのチョコレート(奥)とミッシェル・シャプティエの「バニュルス2012」(500ミリリットル/2800円)=2015年2月2日(青木冨美子さん撮影)

 バレンタインデーが近づくと必ず「チョコレートに合うワインはありますか?」と聞かれます。私の一押しは『バニュルス』、誰もが納得できる組み合わせです。南仏ルーション地方の天然甘口ワイン(ヴァン・ドゥー・ナチュレル/V.D.N.)で、発酵中のブドウ果汁にアルコールを添加して発酵を途中で止め、ワイン中に天然の糖分を残すワインです。主要なブドウ品種はグルナッシュ・ノワール。コート・デュ・ローヌ地方(以後ローヌ)や地中海沿岸で栽培されています。

 ローヌのタン・エルミタージュを拠点に活躍する生産者M.シャプティエの『バニュルス2012(500ミリリットル/2800円)』=写真手前=もグルナッシュ・ノワール100%、アルコール度数は16度です。干しブドウやドライフルーツの香り、優しい酸味&柔らかなタンニンがバニュルスの甘さと程よいバランスを保っています。ワインを一口飲み、オレンジピールのチョコレート=写真奥=と合わせてみると、最初にチョコレートの凝縮感が広がり、控えめだった酸味が突然目覚めたかのような感じで、口中の脂分、甘さを取り去り、舌の上にはすっきりとした感触が残ります。これはバニュルス未体験の方にお試しいただきたい組み合わせです。

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