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「延命」から「痛みの緩和」へ 変わる終末期医療のあり方

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「延命」から「痛みの緩和」へ 変わる終末期医療のあり方

 国内では8割近くの人が病院で亡くなるが、ホスピスや緩和ケア病棟の登場により、終末期医療のあり方は大きく変わった。従来の「延命こそが重要」という考え方に代わり、人生の最期にある人の心や体の痛みを和らげることに重点が置かれた対応が取られている。

 ◆60年代の英国に起源

 死が避けられない病気の患者とその家族に、痛みや苦しみを和らげることを目的とするケアは「ホスピス」や「緩和ケア」と呼ばれる。痛みや食欲不振、全身倦怠(けんたい)感、呼吸苦などの身体的な苦痛だけでなく、悩みや不安、生きがい喪失といった心の症状を緩和するため、医師や看護師、ソーシャルワーカー、宗教家やボランティアらがチームとしてケアにあたる。

 1967年に英国人医師のシシリー・ソンダース博士がロンドン郊外の聖クリストファー・ホスピスで始めたのが起源とされている。末期患者との交流の中から、死にゆく人がどうしたら安らぎを覚えるかを考えたことが原点になったという。

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