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「夫の実家の墓に入りたくない」 妻の胸の内に複雑な思い

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「夫の実家の墓に入りたくない」 妻の胸の内に複雑な思い

親族が集まった年末に家墓の掃除をする人々(本文とは関係ありません)

 「夫の家墓(いえはか)に入りたくない」。核家族化で「家」意識が希薄になる中、こうした女性の声がしばしば聞かれる。「先祖代々の墓」「○○家の墓」に眠っているのは夫の先祖や祖父母でも、妻にとっては「知らない人」の場合もある。夫の実家の墓参りに行くたびに、心に複雑な思いを抱く妻は少なくない。(寺田理恵)

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 ◆知らない人ばかり

 東京都の会社員、上田幸子さん(44)=仮名=は毎正月、新幹線で1時間半の夫の実家に帰省したときの墓参りが憂鬱だ。

 「夫が長男だからといって、何で知らない土地で知らない人ばかりのお墓に入らないといけないのか」

 墓参り自体は面倒ではない。自分の実家に帰ったときは墓参りを欠かさない。祖父母が眠っていると思えばこそ墓石を磨き、草をむしり、花も替えて祖父母を思い出しながら手を合わせる。一方、義父母と確執はないものの、しばしば価値観の違いを感じる。「夫の実家は家柄を重んじる。私の実家は庶民なので、何となく家風が合わない」と悩ましげだ。

 年末年始の墓参りが憂鬱なのは千葉県の会社員、山本洋子さん(47)=同=も同じ。「ここに入るのかと思うと、漠然とした抵抗を感じます。入っているのは他人ばかり。お参りの作法も私の実家とは違う」

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