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新たに2件の不正「氷山の一角」 STAP問題

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新たに2件の不正「氷山の一角」 STAP問題

 理化学研究所の調査委員会は、論文で小保方晴子氏による図表2件の捏造(ねつぞう)があったと新たに認定した。

 一つは細胞の増殖率を比較したグラフで、小保方氏は作成に必要な作業を行っていなかったと認めた。京都大の山中伸弥教授が平成18年、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発を発表した論文中の図表と酷似しているとされていた。

 もう一つは遺伝子の働きの変化を示す図で、小保方氏は「元のデータが(共著者から)これでは使えないといわれ、適当に作った」などと説明したという。

 小保方氏が担当した実験には、ほとんどデータが存在せず、行われた証拠がないものも複数浮上。このため調査委は新たな不正2件について、「氷山の一角に過ぎない」と断じた。

 また、研究を指導する立場なのに、こうした不正を見逃した共著者の責任も指摘。小保方氏が所属した研究室を当時、主宰していた若山照彦山梨大教授と、論文作成を主導した笹井芳樹・元理研副センター長の責任は特に大きいとした。

 会見した理研の有信睦弘理事は再発防止策として、論文の実験データを5年間、組織で保管する規定を策定中であることを明らかにした。存在しないなどとして保管しなかった場合は「規定違反として処罰する」と話した。

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