産経ニュース

【月刊正論】在特会と大江健三郎 ~ヘイトスピーチを保守は認めない

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【月刊正論】
在特会と大江健三郎 ~ヘイトスピーチを保守は認めない

橋下徹VS桜井誠の過ち

 そもそもヘイト・スピーチとは何か。桜井が望んでいたように、議論はここから開始すべきなのだ。私であればヘイト・スピーチを次のように定義する。

「民族、宗教、性別、性的指向等によって区別されたある集団に属する全ての成員を同一視し、スティグマを押しつけ、偏見に基いた差別的な発言をすること」

「スティグマ」とは、いささか聞きなれない言葉であろうから、簡単に説明しておこう。 古代ギリシアでは、人間の内面に問題があると判断された人々に対して、肉体的な烙印を押して大多数の「普通の人々」にその人物の異常性を知らしめようとする風習があった。奴隷、犯罪者、謀反人は、穢れた者、忌むべき者、避けられるべき者であるとされ、「普通の人々」から一目で区別することが可能なように烙印が押されたのだ。烙印を押されることによって、「異常性」が可視化され、「普通の人々」は、烙印を押された人間を避けることが可能となった。この烙印をスティグマと呼んだ。近年では、ある特徴を以て人々を分類し、そうして分類された集団の成員全員が同様の「異常性」を有していると断定する、差別意識に基いた精神的な烙印を「スティグマ」と呼ぶ。

「ライフ」のランキング