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【月刊正論】在特会と大江健三郎 ~ヘイトスピーチを保守は認めない

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【月刊正論】
在特会と大江健三郎 ~ヘイトスピーチを保守は認めない

 10月20日、私はいささか緊張しながら、パソコンの前に座った。大阪市長橋下徹と「在日特権を許さない会」会長桜井誠との間で「意見交換会」が行われ、動画で全編を視聴が可能との情報を得たからだ。しかし、実際には「意見交換会」とは名ばかりで、殆どが両者の罵り合いに等しい面会であった。

 私はこの激しい罵り合いを動画で視聴しながら、失望していた。この面会がヘイト・スピーチに関して幾許かの建設的な議論になると期待していたからだ。だが、期待は大きく裏切られた。期待を裏切ったのは桜井ではない。橋下である。

 冒頭に桜井が橋下に対して「ヘイトスピーチについてうかがえるか」と問うた。ヘイト・スピーチの定義を問うたのである。出来れば「ヘイト・スピーチの定義を示してほしい」と丁寧にきくべきだと感じたが、しかし、これは正当な議論の作法の範囲だろう。定義の曖昧なままで議論をしても無意味だからだ。ところが、ここで橋下は「ヘイト・スピーチ」の定義をせずに、「僕の意見を聞くんじゃなくて」といってお茶を濁す。ここから議論は開始早々にして、罵り合いの様相を呈し始める。

「あんたがヘイトを」「お前こそ発言を」「お前って言うな」

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