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【りこめんど】糖質コントロール 無理なくおいしく食事制限

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【りこめんど】
糖質コントロール 無理なくおいしく食事制限

糖質制限食で健康管理

 糖尿病をはじめ肥満や脂質異常症、高血圧症などメタボリックシンドロームによるリスクや疾患に対し、さまざまな食事療法が行われている。

 北里研究所病院(東京都港区)の山田悟・糖尿病センター長は「カロリー制限食は空腹感で継続しがたく、筋肉や骨を減少させる。また、オメガ3脂肪酸はじめ特定の不飽和脂肪酸の積極的な摂取は死亡率や心血管疾患の減少がみられることなどから、脂質制限食も一般には推奨できない」とする。

 山田センター長は糖尿病などの食事療法で糖質制限食に着目した。糖質の多いパン、ご飯や麺、根菜類や果物、甘いものだけを制限し、肉や魚、卵、大豆や乳製品、葉もの野菜などによるカロリー摂取は基本的に制限しない。

 「糖質制限食は1食の糖質が20~40グラム、スイーツの糖質で10グラムを加えて1日の総量を70~130グラムとし、満腹になるまで食べても血糖、体重、血圧、脂質を改善させる」と説明する。茶碗(ちゃわん)に半分のご飯で糖質は25グラム程度と“主食OK”は受け入れやすい。さらに「高タンパク質食は血糖改善効果があるといわれる。満腹になりやすく、エネルギー消費を高めるが、高脂質食もその維持に役立つ」。

 フィリップス・エレクトロニクス・ジャパン(同港区)は10~11月に糖尿病患者を調査し、64.7%が食事制限の挫折を経験していたことが分かった。「食事制限中も食べたい」は、ご飯、麺類が1、2位となり、4割が低糖質の食品を取る。低糖質食品を手軽に購入したいも4割に及ぶ。

 同社はパスタ、うどんなど生麺が作れるヌードルメーカーを6月から販売して好調だが、鳥越製粉(福岡市)の製品開発に協力し、糖質を最大70%抑えた専用の「低糖質めんミックス」も10月に発売された。

 フィリップスのマーケティング担当、佐野泰介さんは「手作りの価値が見直される中、低糖質の食品に対する要望も寄せられました。家族で同じものを食べたいという思いに添い、食の安心にも役立ちたい」と語っている。(谷口康雄)

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