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昭和最強の棋士、囲碁の呉清源さんが死去
碁石を置く呉清源さん=1997年8月
昭和最強の棋士と呼ばれた囲碁の呉清源(ご・せいげん=九段)さんが30日、老衰のため神奈川県小田原市内の病院で死去した。100歳だった。後日、お別れの会を開く予定。喪主は次男、昌樹(まさき)氏。
大正3年、中国・福建省生まれ。昭和3年に14歳で来日し、瀬越憲作名誉九段に入門した。
昭和8年には、木谷実五段(当時)とともに、盤面の中央を指向する「新布石」を発表。隅の締まりを重視した従来の布石とは対照的なもので、現代布石の礎を築いた。同年の日本選手権戦で優勝、その記念対局で本因坊秀哉名人相手に奇想天外な手を打ち話題を集めた。
14年には、木谷実と「打ち込み十番碁」を開始。1人と10局打ち、先に4勝した時点で次戦以降、負けた側が格下扱いされる制度で、2年弱かけて木谷を5勝1敗で打ち込む。31年まで続けられ、橋本宇太郎や坂田栄男、高川格らトップ棋士をことごとく破り、第一人者として君臨した。

