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【産経Health】日本医師会 赤ひげ大賞 情報共有で地域医療を支える

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【産経Health】
日本医師会 赤ひげ大賞 情報共有で地域医療を支える

 ■第1回受賞者 横手クリニック院長 横手英義医師

 クリニック開業から来年で25年。地域の高齢化が進むなか、横手英義医師が病気と共に気を配っているのが、患者の食事や日常生活だ。「食べ過ぎや塩分の摂(と)り過ぎは、糖尿病や高血圧につながりますから注意が必要です。また、寝たきりにならないよう、運動をするよう注意しています。ただ、患者さん同士では、今日も先生に怒られたと言っているようです」と苦笑する。

 和歌山県立医大を卒業して大学院に進んだが、両親の勧めで九度山町に戻り地域医療の道に入った。「最初からお付き合いしている患者さんのことは、家のなかまですべて分かっています」。ただ、独り暮らしの高齢者や“老老介護”の家が増え、一方では少子化が進み、この先だれが地域を支えていくのか大きな危機感を抱いている。

 そうしたなか、電子化した患者の医療情報を、地域の医師がタブレット型端末iPadで共有する「ゆめ病院」立ち上げに尽力した。平成14年のことである。「複数の医療機関で受診している患者さんが多く、情報を共有することで重複検査や二重投薬などを避けることができます。そしてなにより、情報が共有できればすべての医師がどの患者さんにも対応できます」

 「ゆめ病院」は10人の医師が毎日当番を決めて担当し、互いの負担を軽減しながら24時間365日患者を支える在宅医療にも対応する。「主治医であるかかりつけ医が対応できなかったり、連絡がとれないときには、当番の医師に連絡がいって対応します。共有情報は往診のときも役立っており、非常にうまく機能しています」

 こうして高齢者の健康を支えている横手医師にはある思いがある。「多くの患者さんはお子さんが都会で働いており、その代わりになれるのが私のやりがいにもなっています。私自身、もう両親を亡くしていますので」

 赤ひげ大賞が縁で、12月には母校の和歌山県立医科大学で学生に講義を行う。「地域医療をテーマに、どうしたら医師と患者が信頼関係を築けるかについて話したいと思っています」。都会だけでなく、地方で頑張っている医師を評価する「赤ひげ大賞」に、今後も期待したいという横手医師。「地域においては、やはり助け合いが一番大事なんです」と実感を込める。

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【プロフィル】横手英義

 よこて・ひでよし 横手クリニック院長。昭和27年、和歌山県生まれ。和歌山県立医科大学大学院修了。同大学助手を経て、平成2年に九度山町で横手クリニック開院。伊都医師会長時代に「ゆめ病院」の立ち上げに深くかかわる。和歌山県医師会理事。

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 ■「赤ひげ大賞」

 主催:日本医師会、産経新聞社、特別協賛:ジャパンワクチン

 ホームページ http:●(=証券用 /)●(=証券用 /)www.akahige-taishou.jp●(=証券用 /)

 

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