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病気の子にウィッグを 広がる「髪の寄付」

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病気の子にウィッグを 広がる「髪の寄付」

髪を寄付するために訪れた山本文恵さん。2年以上伸ばし続けていたという=大阪府泉南市の美容室「フォルム」

 協力者1万3千人

 ジャーダックが活動を始めたのは平成20年11月。美容師3人が大阪市北区に美容室「ザ・サロン」を開業する際に、社会で果たせる新しい役割はないかと考え、米国ではボランティアとして根付いている「ヘアードネーション(髪の寄付)」を試みることにしたという。

 見た目が自然で、結んだり巻いたりできる人毛のウィッグは人気だが、当初、なかなか集まらなかった。転機になったのは、23年の東日本大震災。事務局の美容師、延岡瑛美さん(29)は「ボランティアが身近になったせいか一気に広がった」と話す。今では北海道から沖縄県まで約400の美容室が賛同。個人の寄付も含め協力者は約1万3千人にのぼる。

 現在は毎日、全国から約30通の封筒が届く。かつて病気治療で髪が抜けたが完治し、自分の髪を同じような子の役に立てたいと願う子や、親類が病気治療中だという人。髪と一緒に同封された手紙には、さまざまな思いがあふれている。

 ウィッグで笑顔に

 送られてきた髪はまず、長さを選別。トリートメント処理を行って色も統一し、ウィッグに加工する。一つ作るのに20~30人分を使う。長さは最低でも31センチ必要だが、長髪を希望する女の子が多いため50センチほどの長めの髪が多く必要だ。

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