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「櫛挽道守」柴田錬三郎賞の木内昇さん 「自分なりの挑戦、すくい上げてもらい感激」

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「櫛挽道守」柴田錬三郎賞の木内昇さん 「自分なりの挑戦、すくい上げてもらい感激」

作家の木内昇さん

 「小説を書くときは自分なりの挑戦をする。そこをすくい上げてもらえた喜びは名状しがたい」。直木賞の受賞から3年余り。第27回柴田錬三郎賞(集英社主催)を受けた木内昇(のぼり)さん(47)は14日に都内で行われた贈呈式で感慨深げに語った。

 受賞作『櫛挽道守(くしひきちもり)』(集英社)は幕末期の中山道の宿場町を舞台に、伝統の櫛挽職人となる女性の半生を描く。中央公論文芸賞と親鸞賞も射止めた話題作だ。

 昨年、高校と大学時代に打ち込んだソフトボールを本格的に再開。「両方の親指の爪がはがれ、奥歯も割れて…という思いをしてやっている。身体性を小説に生かしたいと思っているので役に立っています」。そんな逸話で会場を沸かせた木内さんは「カール・ラーションというスウェーデンの画家が『正しく古いものは永遠に新しい』という言葉を残している。私も新しいことをやっているんだけれど、出てきたときにいかにも昔からあったような顔をしたものを作っていきたい」と抱負を語った。

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