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【日本の議論】「ポテチに発がん性」行き過ぎた“誤解”…原因物質「アクリルアミド」日常生活で管理できる

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【日本の議論】
「ポテチに発がん性」行き過ぎた“誤解”…原因物質「アクリルアミド」日常生活で管理できる

アクリルアミドを含む食品としてヨーロッパでやり玉にあがったのはフライドポテト。揚げ物など、家族の好物に含まれているから悩ましい

「食生活見直す必要なし」

 日本では食安委のリスク評価案が出たことで、一般人にもようやく認知されるようになったが、食品中のアクリルアミドについては、既にかなりのことがわかっている。EU諸国の公的機関でも特に献立を変えるように指導しているところはない。人類は昔からアクリルアミドを食品とともに取ってきたためで、これまでの食生活を根本から見直す必要はないというのが一致した見解だ。

 大切なのは、食品の選び方や調理法をひと工夫すること。厚生労働省などは、(1)十分な果実や野菜を含むさまざまな食品をバランスよく取り、揚げ物や脂肪食の過度な摂取を控える(2)炭水化物の多い食品を焼いたり、揚げたりする場合には必要以上に長時間、高温で加熱しない(3)冷蔵庫に保存した生のジャガイモは糖分が増え、高温で加熱したときにアクリルアミドも増えるので、揚げ物などにするのは避ける-といったポイントを挙げる。

発生しにくいジャガイモ

 米国では油で揚げてもアクリルアミドが発生しにくいように品種改良された遺伝子組み換えジャガイモの販売が今月承認されるなど、アクリルアミドを低減するためのさまざまな取り組みが始まっている。

 また、ポテチばかりがやり玉にあがるが、実際は家庭での加熱調理でたくさんのアクリルアミドが生成されているのではないかとの指摘もある。いずれにしても、アクリルアミドが多く含まれる料理は揚げ物、焼き物など子供から大人までが好物とされるものが多いので、食べ過ぎないようにするのが端的かつ最大の課題といえるだろう。

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