産経ニュース

【書評】『キャロリング』有川浩著

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【書評】
『キャロリング』有川浩著

『キャロリング』有川浩著

 俊介と柊子が働いている子供服メーカーは、クリスマスに倒産することが決まった。社内事業だった学童保育も終了することに。そこに通っていた小学6年生の航平は、別居中の両親を仲直りさせようと柊子に助けを求める…。

 〈不幸の比べっこなんかしても仕方ないでしょ〉。両親の不和に傷つく子供と、それを見守る大人たち。シリアスなテーマでも、軽やかな文体は健在。物事をまっすぐに受け止める純粋さ、他人を思いやる繊細さ、厳しさを和らげるシャレっ気…登場人物の魅力的なたたずまいが読み手を物語に引き込む。NHKでドラマを放映中。(幻冬舎・1400円+税)。

「ライフ」のランキング