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【くらしナビ】普及進む「おくすり手帳」 電子化実証「薬の飲み忘れ減った」

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普及進む「おくすり手帳」 電子化実証「薬の飲み忘れ減った」

アイセイ薬局が本格導入するアプリ「おくすりPASS」。服薬履歴を見える化して注意を喚起する

 薬の飲み忘れ、飲み残しは年間約500億円といわれる。今年度から処方箋受け付けの際、薬の残量を患者に確認することが義務づけられ、薬局の役割が増大し、患者の意識向上も求められている。薬の重複処方、飲み合わせの危険を回避するなどのほか、緊急時にはカルテ代わりともなる「おくすり手帳」が普及し、チェーン店の薬局を中心に電子化も進んでいる。

 全国で309店舗を展開しているアイセイ薬局(東京都千代田区)では、5月から薬の記録をQRコードでスマホなどに取り込むアプリ「おくすりPASS(パス)」の実証実験を東京都内で行い、複数回答で約3割が「薬の飲み忘れがなくなった、減った」とした。「薬の記録をチェックするようになった」「効果・機能、副作用を意識するようになった」も上位を占め、手帳電子化の有用性を高めている。

 服用時間になればアラームが知らせ、飲んだら所定の画面を触るだけで記録が蓄積され、家族などを最大8人まで登録できる。残薬の金額が表示されるほか、朝昼夜など服用時間ごとも集積され、特定時間だけ服用しないといった情報を薬剤師や医師と共有すれば、服用法の違う薬に変えるなど、より踏み込んだ治療も可能だ。

 20日から年末にかけ、袋にひとまとめにして出された複数の薬を一括入力・管理したり、市販薬の服用歴も記入したりできるなど機能を順次アップさせた新版を導入し、来年度中には連動管理システムの全店での展開を目指す。

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