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【ゆうゆうLife】認知症の人が「働く」デイサービス できることで社会参加を

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認知症の人が「働く」デイサービス できることで社会参加を

ホンダのディーラーで洗車をする青山仁さん =東京都町田市

 質問を絞り込んで、選択を助ける。運営するNPO法人「町田市つながりの開」の理事長、前田隆行さんは「選択ができると、満足感につながる。人の生活には、無意識の選択がたくさんあるのに、介護を受ける立場になると、トイレも自由に行けなくなって『お任せ』の生活になる。選ぶのが困難なときは、違いの明確な選択肢や、イエス、ノーで答えられる問いにして選びやすくします」と言う。

 「仕事」の内容はさまざま。事業所内の炊事や洗濯▽ボランティア的なもの▽地域社会での「お互いさま」的な働き方-。ただ、外の仕事を探してくるのは容易でない。ホンダのディーラーでの洗車は、前田さんが1年半かけて開拓した。この日は3人が参加。スタッフ1人が付き添った。

 青山仁さん(53)は、並んだ車の一台一台に丁寧にクロスをかけていく。車好きだが、若年性認知症と診断されて運転をやめた。「娘から運転をやめろといわれたときは泣きそうだった。『人を殺したらどうするのっ』と言われて…。昔は車に乗って海に行ったり、山に行ったりしたよ。ナンパもしたしね。いいなあ、こんな車に乗れたら」

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