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【金曜討論】<部活動指導の外注化> 石井昌浩氏「教師の負担軽減が急務」 渡辺敦司氏「安易な委託は対症療法」

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【金曜討論】
<部活動指導の外注化> 石井昌浩氏「教師の負担軽減が急務」 渡辺敦司氏「安易な委託は対症療法」

 --学校現場では若い教師が未経験の競技の顧問になる例も多い

 「いま少子化で、1校あたりの学級数が減り教師の数も減っていて、ミスマッチも増えている。そこで外部の指導者を招いて、技術指導は任せた上で教師が教育の専門家として部活動にかかわることはありうる。必ずしも教師がその競技の経験者である必要はないだろう。行政が考えるべきことは、外部の指導者との情報交換も進めて“チーム・学校”としての教育力をいかに高めていくかということだ」

 --教師の負担軽減の一方で、生徒の負担も軽減すべきか

 「教育の一環としての部活動であり、練習があるから家庭での学習がおろそかになると考えるのは本末転倒だ。スポーツ科学の分野では、練習は長ければいいのではなく効率が重要だといわれてきている。過度な練習に歯止めをかけるのも教師の仕事だろう」

 --部活動の外注化は費用がかかり金銭的に厳しい自治体もありそうだ

 「結果を出すために自治体が予算を付けるべき部分は当然ある。外注化の費用対効果を実証する意味でも、今回の大阪市の取り組みは注目される」

                   ◇

【プロフィル】石井昌浩

 いしい・まさひろ 昭和15年、山形県生まれ。73歳。早稲田大法学部卒。都立教育研究所次長、国立市教育長、東京造形大講師などを歴任。日本教育再生機構副理事長。著書に「丸投げされる学校」など。

【プロフィル】渡辺敦司

 わたなべ・あつし 昭和39年、北海道生まれ。50歳。横浜国立大教育学部卒。日本教育新聞社の記者を経て、平成10年からフリーの教育ジャーナリストとして、専門誌などで執筆活動を続けている。

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